聞き分けムズ!日中で“つまずきやすい発音”
中国語を学んでいると、似たような音に聞こえて「え、今のどっち!?」と耳が混乱する瞬間、ありませんか?
実は、日本語を学ぶ中国人にとっても同じ。聞き分けにくい音は、お互いにたくさんあります。
これは、日本人と中国人では母語にない発音が異なるため、つまずきやすいポイントもそれぞれ違うからです。
今回は、お互いが苦手としやすい発音を見てみましょう。
日本人が区別しにくい中国語の音
中国語には、日本語にない「似ているけど違う音」が多くあります。
■ x と sh
・希望(xī wàng)
・失望(shī wàng)
→ どちらも「シ」に近く聞こえやすい
■ j と zh
・计较(jì jiào)
・制造(zhì zào)
→ 舌の位置(前寄りか反り舌か)の違い
■ ci と cu(母音の違い)
・瓷器(cí qì)
・粗气(cū qì)
→ 「i」と「u」の違いだが、日本語話者には混ざりやすい
■ ü(yu)と you
・绿(lǜ)
・六(liù)
→ 「ü」は日本語にない音で、「you」と混同しやすい
■ e と u の混同
・饿(è)
・悟(wù)
→ 母音の違いが聞き取りづらいケースも多い
中国人が区別しにくい日本語の音
一方、日本語にも外国人にとって難しいポイントがあります。
■ 促音(っ)
・部下/物価
・新手/洗って
・居てください/行ってください
・来てください/切ってください
→ 「っ」があるかないかで意味が変わるのが難しい
■ 長音(ー)
・ビル/ビール
・通り/鳥/鳥居
・撮る/通る
・主観/習慣
→ 音の長さだけで意味が変わる
■ た行 と だ行
・単語/だんご
・タンス/ダンス
・通して/どうして/同士で
→ 清音と濁音の違いが曖昧になりやすい
■混ざるとカオス?“混合型ミス”
いくつかの要素が重なると、さらに混乱します。
・銭湯が良い/鮮度が良い
・灯籠/道路
・適当にやる/適度にやる
・オートロック/驚く
→ 音・長さ・濁音が絡み合い、別の意味に聞こえてしまうことも
最後に
発音の違いは、単なる「聞き間違い」ではなく、それぞれの言語の仕組みの違いから生まれています。
最初は区別できなくて当然。むしろ「聞こえないポイント」を知ることが、上達の近道です。
完璧に聞き分けようとするよりも、何度も聞いて、真似して、少しずつ“耳と口”を慣らしていきましょう。
気づいたときには、「あ、今の違い分かる!」という瞬間がきっと来ます。

